書写検定を受けるか迷っている方へ
書写検定は必要?
私の結論は、「受けてよかった」です。
この記事では、受験した理由を3つお話します。
団体を離れたときに見えたこと
子どもの頃から書道教室に通い、段位も取得してきました。
冊子に名前や写真が載ることや、昇段はとても楽しく、当時の励みでした。
進学をきっかけに書道の団体を離れ、時間が経ってからふと考えたんです。
「辞めた今の自分にとってこの資格はどういう位置づけなんだろう?」
段位や資格がなくなるわけではない。
でもそれは、あくまで“所属していた団体の中での評価”。
もちろん、ずっと同じ団体で学び続ける方にとって、段位や師範は本当に意味のある資格です。
取得までに長い時間と努力が必要なことも、私自身が体験してきました。
団体を離れたことで、その評価軸からも一歩外に出たということにあとから気づきました。
・戻るのか(先生がご年齢で閉じてしまいました)
・別の団体で一からまた積み上げるのか
取得したものは残っていても、その選択以外にも別の角度からも自分の力を確認したり、
説明できる基準があった方が安心なのではないか、と考えるようになりました。
その時改めて感じたのが、全員が同じ条件で評価される
書写検定という“公的資格”の持つ意味です。
※書写検定のメリットについてはこちら
20代で“先生”と名乗ることに戸惑った
いつか教室を開けたらいいな。と考え始めたとき調べていて、少し驚いたことがありました。
書道教室は、
資格がなくても始められるということ。
極端に言えば、今日からでも「先生」と名乗れてしまう世界だということです。
もちろん、資格がなくても実力のある先生はたくさんいますし、誰でも挑戦できるというのは良い面でもあります。ただその自由さの中で少し戸惑いました。
20代で、団体にも所属していない自分が、
「先生です」と名乗るとき、何を根拠に信頼してもらえるだろう、と。
書道学科で学んできた時間は、私にとって大きな財産です。
でもそれとは別に、文部科学省後援の機関から指導証という形で
「一定の技術力がある」と示してもらえる客観的な基準があることは、とても心強いと感じました。
生徒さんにも自分にもプラスになる挑戦
正直に言うと、草書の暗記があると知ったとき、「大変そうだな」と思って避けていました。
でも、書道を仕事にしていくなら。
少しでも多くを知っている先生のほうが、きっと伝えられる深さは違う。
検定に挑戦することで、自分の知識や視野が広がるなら、それはきっと未来の生徒さんにも還元できる。
自分のためにも、
生徒さんのためにも、
プラスになるなら挑戦した方がいい。
そして何より、自分の生徒さんには、持っている知識や技術を、できる限り全部渡せる先生でいたい。それが、いちばんの決め手です。
最後に
実際に受験してみて、「受けてよかった」と思っています。
これまで避けていた部分と向き合えたことは、自分の中で大きな価値になりました。
書道やペン字は、学べば学ぶほど
理想の字がどんどん高くなっていくものだと感じています。
まだまだ磨くべきところはたくさんあります。
それでも、書写検定に挑戦したことで、確実に視野は広がったと感じています。
もし、少しでも迷いがあるなら、一度受けてみるのも一つの方法だと思います。
年に3回チャンスがありますし、挑戦する過程そのものがきっと力になります。

