メリット①書道業界で唯一の公的資格
書道というと、
「何段ですか?」
「師範は持っていますか?」
と質問したり、聞かれたりすることがありませんか?
段位や師範といった肩書きは、
それぞれの団体の中で積み重ねてきた証であり、
とても大切なものだと思います。
実際、取得までに長い時間と努力が必要なことも
自分自身が体験して感じてきました。
ただ一方で、書道団体は数が多く、
同じ「◯段」「師範」という肩書きでも、
基準や内容は団体ごとに異なります。
団体が違うと、同じ師範であろうと
どのくらいのレベル感なのか
比較することは難しいのです。
そこで、ひとつの分かりやすい指標になるのが
書写検定です。
書写検定は、文部科学省後援の検定試験で、
書道・ペン字の分野では
唯一の公的資格にあたります。
民間の書道団体で取得する段位や師範は、
履歴書では「特技欄」に記載するのが一般的ですが、
書写検定は「資格欄」に記載することができます。
どの団体に所属しているかに関係なく、
「このレベルの技術力があります」と
異なる団体に向けても
共通の基準で示せる資格ということです。
書写検定の大きな意義は、
書道やペン字の技術を
個人の感覚や所属団体に左右されず、
客観的に示せる点にあると思います。
メリット②仕事と日常で活きる、美しい文字の力
試験があることで、
「なんとなく書く」から
「目的をもって書く」練習に変わります。
書写検定を目指して練習する過程で、
文字のバランスや形、流れを
自然と意識するようになります。
その意識は、
検定の課題だけでなく、
普段書いている文字にも少しずつ表れてきます。
たとえば、
• 仕事で書く書類やメモ
• 宛名や名前を書く場面
• ちょっとした一文や手書きのひと言
特別な場面でなくても、
日常の中で字を書く機会は意外と多いものです。
そうした場面で、
「字がきれいですね」
「丁寧な印象ですね」
と言われることが、少しずつ増えていきます。
美しい文字は、仕事や日常の中で、
自然と好印象につながる実用的な力だと感じています。
メリット③指導者としての信頼につながる
書写検定は、
文部科学省後援の検定試験として、
一定の基準に基づいて技術力を評価されます。
特に1級に合格すると、
検定協会から指導者証が発行されます。
これは、文部科学省後援の機関から
一定の技術力があると認められた
ひとつの証しになります。
こうした普遍的で分かりやすい基準があることで、
自分自身の指導への自信につながる 生徒さんにも説明しやすくなる
そうした安心感や信頼を得られる点も、
書写検定の大きなメリットです。
学生の場合のメリット
書写検定は、
学生の場合、進学時に入試での優遇や、
学校によっては単位認定の対象になることがあるようです。
まとめ
年に3回、受験のチャンスがあります。
結果にかかわらず、挑戦した経験そのものが、
確実に力になります。
自分の文字とじっくり向き合う時間をつくり、
文字の成長のきっかけを与えてくれるのが、書写検定です。
字を書くことが好きな方は、
一つの目標として書写検定に挑戦してみるのもいいと思います。
